ミミズの夢
人生にはいろいろあるさ、うまくいく事ばかりじゃないと、それこそ数えきれないくらいの先人が言い遺して来ただろうし、もしこれを読んでくれている人がいるとするならば、そのあなたもそう感じたことが幾度かはあるのかもしれない。
でも、うまくいかない事が多すぎるなら、それは自分自身のせいだ。
私はジョバンニ中島。いわゆる仕事に成功することにも、男として強く在ることにも、もしかしたら優しく在ることにも失敗した男。
運がいいとか悪いとかというのは、いつ頃からか、いちいち考えなくなった。無限責任という言葉があるが、私に能力と機転がありさえすれば、何か策を講じることが出来たのではないかと思うことはよくある。まるでバタフライエフェクトを遡ろうとするミミズだ。
私は本来いるべきだった場所から700キロ離れた場所で、今これを書いている。
贖罪と再生。よく見る言葉ではあるけれど、本気でそれを欲して、今これを書いている。